「お茶講」ってご存知でしょうか?
私は、聞いたこともありませんでした。
座学と効き茶のようなことをするのかな? などと、勝手に想像をふくらませ
いざ、体験へ!
場所は、隣町の中之条町白久保地区にある、その名も「お茶講の家」。
その歴史は古く200年以上も前からこの地に継承されている、
大変貴重な民俗行事で国の重要無形文化財に指定されていました。
“お茶講の家”は山奥にひっそりと佇んでいました。
茅葺きが風情を醸し出していて、いっそう期待が高まります。
部屋には囲炉裏があり、ここで茶坊主なるお二人がお茶を点てます。
そして、しめ縄が張られていました。この空間は聖域とされているようです。
き、緊張。。身が引き締まります。
説明を聞くと、どうやら配合が異なる4種類のお茶を順不同で7回飲み、
お茶当てするというゲームのようです。
多く当てた人、全く当たらない人が多いとその年は良い年といわれ、
新年を占う行事とされていたのでしょうか。
正解者には、ご褒美として飴ちゃんがもらえます。
(正解者数によって、配当の数が異なるため、大穴を当てた人は大量の飴ちゃんが
もらえるんです・笑)
参加者の名前は、手前の白い和紙(=「ササラ紙」)に花鳥風月〜で
「名乗り」名が付けられていました。私は、鳥です。
この「ササラ紙」は飲んだお茶を予想するときに使うもので
お茶を飲む都度、折り上げていきます。
4種のお茶の配合表です。
これを頭に入れ、自分の舌の記憶を頼りに
さぁ、ゲームの始まりです!
お茶坊主なる方が、みなさんに一服ずつ淹れてまわります。
お茶はこんな感じ。
深みのある渋そうな色味ですよね〜。
最初に4種類のお茶を飲み、味を記憶します。
この包み紙の中に本番用のお茶の名前が隠されています。
7袋はお盆の上でシャッフルされ、もはや、誰も知ることができません。
7服とも色と香りで判断することは困難で、どれも似通っています。
頼みは味のみ。
が、しかし、この味が薬草茶のような味で、苦みやら、甘み、果実のようなぷ〜ん
とした香りが判断を鈍らせ、7服飲み終わったころには、ちょっとしたパニックに
陥った感じでした。
結局、一回しか当たりませんでしたが、飴ちゃんの配当は5個♪
この日の高配当の方です(笑)
いいな〜。
ご褒美が何であろうと、真剣に挑んだ結果なので
やっぱり、羨ましい。
こんなにたくさんの飴ちゃんが、みなさんの手元に行き渡りましたー。
みなさんの回答は独特の書記方法で記帳し、計算は、何と、そろばんです!!!
早くて、正確、無駄の無い方法なんですね、きっと。
無形文化財ということで、身構えて参加しましたが、
終わってみると、1時間ちょっとの時間があっという間に過ぎていて、
カラダがふわふわしたような、何とも言えない不思議な感覚でした。
参加されたみなさんとは、初めて会う方ばかりなのに一体感を楽しむことができ
また、神様と同じ時を共有することができ、何だか清々しい気持ちになりました。
「ここち良い緊張と、集中のひと時だったなぁ。」
例えるなら、写経や座禅の後のような気分でしょうか。
「また、体験に訪れたいな。」
すっかり”お茶講”のファンになってしまいました。
日常から少し離れて、頭をすっきりさせたい方にオススメです!!!
興味のあるかたは、こちらにぜひともお問い合わせください。