2024.03.30
本気の植樹。

前回に続きモンゴルの方の話題です。

今回は、森林を学ぶ若者たちが来町。

自然環境や防災意識が高い方達なので、

植樹活動にフォーカスしたプログラムを実施することに。

聞くと、モンゴル政府は、気候変動対策として

「10億本の植樹」を国民運動に推進しているとか。

10億本ですよ、10億本。

その数の多さにびっくりです。

そんなモンゴルの参加者の方達に向け

記念植樹で終わるのはもったいないので、

植樹した樹々の生育過程や、数年後経済林としてどのように使われるのか

一連の流れが見えるようなプログラムをぎゅっと凝縮して行いました。

 

その模様をダイジェストでご紹介。

 

植樹していただく苗は ” 桐 “。

桐下駄、桐ダンス、琴をはじめとする和楽器など、桐は古来から日本文化と密接な関わりのある

伝統的木材です。

桐の苗は、なんと2mもある大物。みなさんで力を合わせて植えていただきます。

 

3月末と言えども、ここはみなかみ。

谷川方面の山は真っ白。。。

全員に役割を決めていただきました!

手掘りは体力が要るので、男性陣が担当。

 

手掘りしている隣では、肥料担当が鶏糞を混ぜます。

 

植えた苗に土を寄せます。

大事に大事に、大きく育ってね〜。

 

いよいよフィニッシュ!!

ここまで、みんなで協力して、全て手作業で植樹していただきました。

 

無事に植樹でき、イイ笑顔!

手間暇かけたからこそ、達成感もありますね。

 

最後に、標柱を立て、みんなでパチリ記念撮影。

ここまで、およそ30分。

2本の桐を植樹していただきました!

 

この桐の木はこの後も、地元の桐職人がお世話をし

経済林として、桐ダンスなどの工芸品に活用します。

今後も、この桐の成長を、アップしていきますねー。

 

さて、場所を移し、桐という木材の魅力や、地方で問題になっている耕作放棄地の解決法と地域活性化、

里山の持続可能性についてなどなどワークショップを行いました。

桐細工の精密さや、木材自体の質感、軽さなど

実際に触れていただきました。

こちらは、桐のスケートボート。

モンゴルの男性陣も興味津々♪

 

非常に活発なディスカッションが展開され

時間はあっという間に過ぎてしまい、名残おいしくも研修会は終了となりました。

 

モンゴルの人たちにとって植樹の意味や自然に対する想いにも触れることができ、

とても実りある異文化交流となりました。

 

日々、自然に守られていることを、私たちは、忘れてはいけない。

強く思いました。